はじめに

皆さん、こんにちは!
今回は映画『エイリアン3』のゲーム化、『Alien3(エイリアン3)』のプレイ感想をお届けします。
当時、映画を原作としたゲーム作品は数多くありましたが、本当に「ゲームとして面白い」と感じられるものは、そう多くはありませんでした。そんな中、スーパーファミコンで発売された『Alien3』は、映画の緊迫した世界観と、硬派なアクション性を見事に融合させた、異色の名作です。
プレイしている間、常に感じるのは“張り詰めた空気”と“孤独感”。そして、それらがもたらす緊張と達成感は、他のゲームではなかなか味わえないものがあります。
映画の空気を忠実に再現した世界観

本作の舞台は、映画『エイリアン3』でも描かれた「フューリー161」という閉鎖された刑務所惑星。プレイヤーは主人公リプリーとなり、地形が入り組んだ基地の中を一人で探索しながら、脱走した囚人たちを救出し、迫り来るエイリアンの群れと戦うことになります。
ゲームの背景は常に薄暗く、金属の冷たさを感じる無機質なデザイン。BGMは控えめで、逆にそれが恐怖感をあおる演出となっています。映画のような派手な演出はありませんが、プレイヤーの没入感を高める作りは非常に秀逸です。
プレイヤーの緊張感を切らさないミッション構成

本作の基本的なルールは、制限時間内にステージ内の囚人を全員救出し、脱出ポイントまで到達するというもの。単純に聞こえるかもしれませんが、これがかなりの高難度です。
まずマップは広く、迷いやすい構造になっています。そしてどこからともなく現れるエイリアンたちは、動きが速く容赦ありません。銃火器で倒すことは可能ですが、常に緊張感が付きまとうため、気が抜ける瞬間は一切ありません。
さらに、各ミッションでは異なるギミックやトラップが用意されており、単なる「繰り返し作業ゲー」に落ちることなく、プレイヤーに常に新鮮な緊張を提供してくれます。
アクションゲームとしての硬派な手触り

武器は複数種類が用意されており、射程や攻撃力の違いを使い分けることで戦略性が生まれます。エイリアンの出現ポイントや移動ルートを覚えることで、スムーズに囚人を助けられるようになるなど、試行錯誤の積み重ねが成果に直結する感覚は非常に心地よいです。
「難しいけど、上達する感覚がしっかりある」――それこそがこのゲーム最大の魅力だと言っても過言ではありません。
ただし、気になる点もある

とはいえ、すべてが完璧というわけではありません。
まず第一に、難易度の高さ。エイリアンの動きは素早く、囚人の救出ルートも複雑なため、初見ではかなり苦戦するでしょう。マップを覚えるまでは何度もやられる前提で挑む必要があります。
次に、セーブやパスワード機能がないこと。全ステージを一気にクリアする体力と集中力が求められるため、現代のプレイヤーにとっては不親切に感じられる部分もあるかもしれません。
また、ステージ構造やグラフィックがやや単調で、長時間プレイしていると景色の変化に乏しいと感じる部分も否めません。
さいごに

『Alien3』は、プレイヤーに一切の甘えを許さない、非常にストイックなアクションゲームです。しかしだからこそ、クリアしたときの達成感はひとしお。エイリアンに囲まれた閉鎖空間で、孤独に戦うその感覚は、他のどんなゲームにも似ていません。
決して万人向けとは言えませんが、歯ごたえのあるアクションゲームが好きな方、映画『エイリアン』シリーズの世界観をより深く味わいたい方には、間違いなく刺さる作品です。
ゲームの楽しさとは、“恐怖”すらも面白さに変えてしまう、その不思議な力にあるのかもしれません。
最後までブログを読んでくださり、ありがとうございました。

- 映画の世界観を忠実に再現!
- ミッションごとの目的が明確!
- マップ構造が複雑で迷いやすい
- セーブやパスワードがない
コメント